恋愛小説集

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3歩後ろの恋~最終回

付き合うことになってからは、授業の準備の手伝いが楽しくなった。毎日だって手伝いたいと思う。だって、先生と二人きりになれるんだもの。でも、先生はそんな私の気持ちを知っていて、ほとんど手伝いを頼まない。寂しさのあまり、打ちひしがれている頃合を見...
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3歩後ろの恋~第7回

それから、数週間。朝倉先生は、私に手伝いを頼んでこなかった。授業の準備といっても、忙しくなければ先生一人でやれるだろうし、他の子を頼むことも出来るだろう。私のクラスに授業に来ても、特に私の方を見る事もなく、その他の生徒と同じように接してきた...
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3歩後ろの恋~第6回

あの後、化学の授業もなく先生に会わなくて済んだ。あんな事があったから、どんな顔をしたら良いかわからなかったし。そして、すぐに春休みになった。すぐに忘れる事は出来ないけど、先生の顔を見ない春休みの間は辛くなる事もなかった。ユカ達と毎日のように...
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3歩後ろの恋~第5回

それからというもの、私は、とにかく化学だけはきちんとやろうと必死で勉強した。先生に気に入られたい、よく頑張っているなと言われたい一心で。他の授業では居眠りもしてしまうが、朝倉先生の授業だけは違った。50分間、朝倉先生の事をずっと見ていられる...
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3歩後ろの恋~第4回

朝倉先生に恋してから、次の化学の授業まで待ち遠しくて仕方がなかった。相変わらずユカは、私に色んな話をしてくれてたけど、ほとんど上の空だった。それでも、ユカはお構いなしに話していたけど。とうとう、待ちに待った化学の授業がやってきた。その日はテ...
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3 歩 後 ろ の 恋~第三回

次の日から、教室の前のドアが開くたびに、ドアの向こうから入ってくる先生に集中した。あの先生が入ってくるんじゃないかと、ドキドキしていた。でも、なかなか入ってこない。結局、その日は現れなかった。はっきり言って、授業は何も耳に入ってこなかった。...
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3 歩 後 ろ の 恋~第二回

先生と生徒だから、学校以外の所では二人きりでは会えない。この理科準備室だけが唯一二人きりになれる場所だ。放課後は時々、ここで二人で過ごしていた。だけど、私の受験で忙しくなってからは、先生とは廊下ですれ違うだけだった。進路も決まって、ようやく...
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3歩後ろの恋~第1回 

窓が夕焼けで赤く染まる頃、私はケータイを机において、ため息をついた。ずっと、ケータイの画面を見ていたからか、首のあたりが少し痛い。目をつぶりながら、首を左右にコキコキっとしてから肩をほぐすように腕を大きく回した。壁の時計を見ると、4時を少し...